No.213

はるか遠い雪の下

No. 213 〔13年以上前〕 , マーケティングから , by 食と農ブログ Icon of admin
みなさま、超お久しぶりです。
重~く、鉛色の空から開放され、心も体も季節も確実に春に向かっています。

でも、まだまだ雪の壁は高く、雪の下の草花や虫たちが青空を見ることができるまでは、まだまだかかりそうですね。

さて、「雪の下」と先ほど言いましたが、みなさん、今、雪の下まで到達するのにどれ位(積雪)あると思いますか?

ここは、増田の八木地区。硬く締まった雪の上を歩いていくと・・・、

 202302171527535-admin.jpg

えーーーっ!?!
身長170センチはあろう男性が、すっぽり隠れるほどの雪の厚みです。
掘っているけど、まだ雪の下(地面)は見えません。
つまり、積雪は約2メートルということになります。(2月9日撮影)


この男性は一体何を掘っているのでしょう。

 202302171527534-admin.jpg

掘る・・・、ただひたすらに掘る。

 202302171527533-admin.jpg

深い深い雪のトンネルを掘った先に、

おっ、
ついに、
何かが出てきたぁーーー!!!

どうやら葉っぱのようです。
さっそくその物を確認すべく、かなちゃんも穴の中に潜入です。

ズズズ、ズッデーン。
雪国育ちなのに、恥ずかしながら尻餅をついてしまいました。

さてさて、気を取り直して確認作業。

 202302171527532-admin.jpg

おぉーーーっ!!!
これはまぎれもなく、キャベツです。
しかも、青々として、みずみずしい、採れたて新鮮キャベツです。

雪の下から、まさかキャベツが出てくるなんて驚きです。
もし、キャベツ人形がこの様子を見たら、「Oh My God!」と言うでしょう。

202302171527531-admin.jpg

これは「越冬キャベツ」と言って、11月から12月の雪が降る前に収穫したキャベツを雪の下に貯蔵することで、野菜の収獲量が落ちる冬の時期にも食べることが出来る、知恵が詰まった保存食なのです。
さらに、厳しい寒さと深い雪がキャベツに甘さと旨味を凝縮させるのです。

このキャベツを作っている佐藤 誠さんは、「今年の雪は半端ねがった。大体どごさ埋まっているが見当はつぐんだけど、とにかく毎回毎回2メートル掘るのが大変だぁ。」と苦笑いしていました。
「んだども、ホントに甘くてうめっど!」

天然の冷蔵庫で、キャベツが凍らないギリギリの温度で保温することで、葉っぱが美しい緑色のままで、しゃきしゃきした歯ごたえと、甘さを味わうことができるんだそうです。

20230217152753-admin.jpg

誠さんちや、八木地区で生産されている越冬キャベツは、3月いっぱい頃まで、増田町の「青物横丁 友の会(あぐりセンターますだ)」や十文字町のスーパー等でお買い求めいただけるそうです。

厳しい寒さを耐え、深~い雪の下で出番を待っていたほんのり甘いキャベツで、春の訪れを味わってみませんか?

〔 1107文字 〕

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