鯉はごちそう

No. 101 〔14年以上前〕 , マーケティングから , by 食と農ブログ Icon of admin
3連休皆様いかがお過ごしでしたか?かなちゃんはうめっものを食べて、買い物をしたりして、結構散財してしまった3連休でした。
なぜなら、23日は「勤労感謝の日」。誰に感謝するって、とりあえず自分。すぐに自分にご褒美をあげたくなっちゃうのよね・・・。

子どもの頃は父母や祖父母にちゃんと感謝したものです。「肩たたき券」とかあげたりして。かわいいでしょ。
祝日は盆暮れ正月と同じくらいワクワクするもの。なんでか、ごっつぉ(ごちそう)が食べれそうな気がするから。

今日横手のある通りを通ったら「○○鯉金魚店」という看板と「名産 鯉の甘煮」というのぼり旗が目に入ってきました。

202302151617404-admin.jpg
202302151617403-admin.jpg

いや~、懐かしい!その一言に尽きます。
盆暮れ正月、お祭りに結婚式、その昔、晴れの日のごっつぉと言ったら「鯉の甘煮」でした。
泥臭さ、生臭さがまったくなく、極甘に味付けされた鯉の甘煮は子どもからお年寄りまでみんなに愛されていた味です。

 202302151617402-admin.jpg

そう言えば鯉の甘煮を最近食べたのいつだっけ・・・。思い出せないほどしばらく食べていません。

そうそう、しかもその昔わが家で刺身と言えば「鯉のあらい」「鯉のたたき」の頻度が高かったなぁ。さすがにかなちゃんは子どもだったので、あらいやたたきは大人の味って感じがして食べなかったけど、大人になってから食べたら酒の肴に最高なんですよ。でも、今は甘煮同様めったに食べなくなっちゃいましたけどね。

202302151617401-admin.jpg
【鯉のたたき】・・・鯉の身をたたいて、味噌やねぎで味付けをする。

20230215161740-admin.jpg
【鯉のあらい】・・・鯉の切り身を温水で洗い、冷水でよく冷やしてしめたもの。からし酢味噌で食べるのが一般的。

ここのお店では、半分が鯉の加工品売り場、半分が金魚や養鯉売り場という二段構え。今なお鯉を愛するお客様がいらっしゃるようです。

鯉料理は調べてみると以外にも全国各地で食べられているんです。とは言っても、山形の米沢、長野など海が遠い内陸地。横手も内陸のため淡水魚である鯉が貴重なタンパク源になっていたのでしょう。

今では流通が発達したため、スーパーに海の魚が並んでいるのが当たり前の光景です。逆に今でもスーパーに鯉のあらいやたたきが売られていることのほうが若い人たちにとってみれば珍しい光景なのかもしれませんね。

鯉料理専門店は横手市内では1,2軒ほどになってしまったとのことでしたが、こういった郷土料理のお店がなくなっていってしまうのはとても寂しいことですね。

郷土の味、昔懐かしい味、ふとした瞬間食べたくなる味。
いつまでも残していってほしい味です。

〔 1087文字 〕